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言えない言葉が必要な言葉だなんて。
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最初の話をしよう。


彼女は現実は見たくないと言った。

僕は夢を見たくないといった。

まぁ、そこから違っていたのだと思う。


現実を見たくない?それは、ただの現実逃避じゃないか。
逃避していても何も始まらないよ。
と僕が言うと彼女は心外だ、とでも言わんばかりに
現実逃避のどこがいけないの?と言った。

どこがいけないのって・・・逃げていてもどうしようもないじゃないか。
夢ばかり見ていても結局僕らが生きているのは現実なんだよ。
彼女は僕のその言葉を聞いてはぁ、と小さく溜息をついた。

アナタって、ほんと、カタブツよね。

彼女のその一言でいつも終わる。
カタブツ?じゃあ、夢ばかり見ている方がいいってのかい?

よくわからない。とぼそっと呟くと
貴方には一生わからないわ。と返された。

自分に無いものを求めたのだと思う。
僕も彼女も。


そして今僕と彼女はテーブルを挟んで話をしている。
一枚の紙切れをテーブルの上に置いて。

まだ記入されていないその紙切れには、これから彼女と僕の名前が書かれて、ハンコが押されて。

これから僕はまた彼女の口からこの言葉を聞くだろう。
アナタって、ほんと、カタブツよね。
そうしたら僕も言うんだ。
よくわからない。と。

いつまでも、彼女は僕には理解出来ない人間だった。
きっと、これからも。

貴方には一生わからないわ。
彼女の言葉は、かなり的確だと思った。








――――――――――――――――――

なんとなく、普通の文章が書きたくなったんです。
よくわからないけれど。

別に離婚届がテーマなわけじゃなく。
別に夫婦でなくとも良かったのですが。
ただ人間性の違いの難しさが書きたかった・・・・気がするんです。
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